■■■ alyssumのインチキスクリムシャンダーへの道 ■■■

とあるきっかけで知ったスクリムショウ。
今、これを自分で彫っているなんて少なくとも数年前の私には想像もつかないことで
スクリムショウなんて知りもしなかったわけですが。
私の心の師匠、那須幸弘氏によると
「スクリムショウはこうしなければならないという決まりはない」
とのことです。
CRANEさんのサイトというこの場を借りて、スクリムショウに関して
『私のやり方』
を紹介していきたいと思います。
あくまでも一つの方法と思っていただき、参考になれば幸いです。


1.素材について

私が今までに彫ったことのある材料は、アイボリー・スタッグ・牛骨の3種類、あと軽〜くトナカイの角にも彫ったことがあるかな?
スクリムショウの起源は船乗りがクジラの歯に彫ったものと聞きます。そのうちしっかり彫ってみたいと思いますけどね。

インクのにじみは牛骨>スタッグ>アイボリーという感じになります。アイボリーに関しては、殆どにじみは感じません。ナイフメーカーの方に頼まれることが多いのは、スタッグかな?という気がしますが。


材質・にじみ方がどの程度かを把握した上で、それを利用した絵を描くというのも一つの方法かと思います。まだ私自身もそれを楽しむという領域には達していませんが…(^^;

練習用のアイボリーなどは、ネットオークションで安く手に入れることが出来るときもありますし、東急ハンズで時々破材を販売しているそうです。これらが意外とお得です。

2.インクについて

アクリル絵具
製図用インク
筆ペン(顔料系インクのもの)

私が使ったことのあるものは上記です。ナイフに彫る場合、そのナイフは道具として使うということを考えると、乾燥した際に耐水性になるというのが大条件となります。
個人的には、アクリル絵具がインクの定着もよく発色が良い、という印象で気に入っております。あと、筆ペンは筆を洗ったりという処理が要らず楽ですね。

彫っていく経過で絵柄を確認しながら少しずつインクを入れていくという際に、牛骨などではかなりインクのにじみが激しくなり気になるかと思います。そういう際は私は鉛筆で塗って消しゴムをかける、という作業をして、最終的にアクリル絵の具で仕上げるという方法をとっています。

3.彫る道具について

道具については私は縫い針の先をさらに細く磨き、それをピンバイスに装着して彫っています。これについては、色々な道具を用いて、自分の手に一番馴染むものを探していることをお勧めします。彫る際には最初はヘッドルーペ(4倍弱のもの)を私用していましたが、細密な絵となると厳しいものがあり、現在は10倍程度の実体顕微鏡を使用しています。これでもさらに細密なものを彫ろうと思うと、もっと倍率の高いものが欲しいなぁ…とか思ったりもしますが、先立つものがないというのが現実です。40倍とかになると何十万ですもの、厳しい(T_T)

作業工程・1 ヤマセミ編
作業行程・2 サーベルタイガー編